タクシー運転手をしていると、「品川から八王子まで」といった長距離のお客様を乗せるケースが少なくありません。

 

長距離のお客様をピックアップできると、一度に大きな売上を確保できます。一方で、長距離を運転しなければならいため、不慣れな道での交通事故や交通違反のリスクが高くなります。

 

今回は、タクシーの長距離のお客様を乗せるときのメリットや注意点について解説します。

 

長距離のお客様を乗せるときのメリット

 

実は、「新幹線の終電を逃してしまったものの、翌日の大事な会議に間に合わせなければならない」といった理由で、長距離を移動されるお客様もおられます。

 

長距離のお客様を乗せると、1回の乗車でまとまった金額の売り上げとなります。

 

たとえば、冒頭の「品川から八王子まで」は約47kmあり、タクシー料金は16,260円です。

22時~5時までの深夜料金の場合は2割増となるため、2万円近い金額になります。

 

日中の売上が今ひとつ伸びなかった日でも、長距離のお客様をピックアップできれば、1回で1日の売上を挽回するくらい稼ぐことができます。

 

長距離のお客様を乗せるときの注意点

 

タクシーでは、営業エリア外でお客様をピックアップすることができません。東京から大阪など、営業エリア外までお客様をお送りした後は、いったん営業エリア内まで帰ってくる必要があるのです。

 

さらに、長距離のお客様を乗せる場合、走り慣れていない道を長時間走ることになります。慣れていない道の運転は肉体的な疲労はもちろん、精神的なストレスも溜まりやすく、事故のリスクも高くなります。

 

長距離のお客様を乗せる場合は大きな売上に期待できる一方、運転手はいつも以上に慎重な運転が求められます。

 

長距離のお客様を乗せるときは営業所に指示を仰ぐ

 

ピックアップしたお客様から長距離の移動を希望された場合、営業所に対応可能かどうか指示を仰ぐ必要があります。

 

タクシー運転手の乗務ルールでは、1日の乗務距離が365km以内と決められており、長距離のお客様を乗せることで上限を超えるようであれば、お断りすることができます。

 

さらに、深夜に長距離のお客様を乗せると、翌日の乗務員の乗務に支障が生じる場合があります。1台のタクシーを複数の乗務員でシェアする場合、翌日の乗務員が乗るタクシーがなくなってしまうからです。

 

長距離のお客様は売上を大きく稼ぐチャンスですが、自身の体調はもちろん、乗務ルールにも照らし合わせ、なおかつ営業所の支持を仰いだ上で、お乗せするかどうかを判断しましょう。