タクシー会社に就職もしくは異業種から転職した新人ドライバーに必ず訪れる「初めての営業」。
運転技術に自信があっても、営業経験が少ないと地理や接客の不安は拭えないものです。
右も左もわからない新人タクシードライバーは、初めての営業でどんなことに気をつければ良いのでしょうか?
今回は、新人タクシードライバーが初めて営業するときのポイントを解説します。
道を知らない点は丁寧な接客でカバー
何十年も営業経験を積んできたベテランのタクシードライバーと違って、新人が道を知らないのは当たり前です。
知ったかぶってお客様に迷惑を掛けるよりも、知らないことは素直にお客様に聞くようにしましょう。
大切なことは、お客様に道を教えてもらう雰囲気を作ることです。
タクシーのドアを開けてお客様と目が合った瞬間から、爽やかで気持ちの良い接客を心がけます。
第一印象が良ければ、お客様も気持ちよく道を教えてくれるでしょう。
カーナビを使用するときの注意点
最近ではタクシーのほとんどの車両にカーナビが付いているため、目的地がわからなくても安心です。
カーナビを使用するときは一言、「カーナビを使用してもよろしいでしょうか?」と声掛けをしましょう。
また走行中は、カーナビを注視して安全運転がおろそかにならないよう注意が必要です。
さらに、カーナビは目的地までのルートを示してくれますが、それが最短距離とは限りません。
お客様のご要望によっては、目的地までの間に経由地を挟む場合もあります。
したがって、カーナビはあくまでも補助的に使用して、お客様に道を教えていただいたり、ご要望に柔軟に対応したりして、最適なルートを判断していくことが望まれます。
知らない道は空き時間で覚える努力を
知らない道やカーナビを使った道は、復習しなければ自身の知識にはつながりません。
空き時間を利用して、道を覚えたり、最短ルートを確認したりする努力が必要です。
また、道に詳しい先輩ドライバーに相談すると、意外なルートを教えてもらえることもあるでしょう。
「道がわからない」という不安が払拭されれば、気持ちに余裕を持って営業に出ることができます。
まとめ
新人のタクシードライバーにとって、初めての営業は不安でいっぱいです。
しかし、それを乗り越えないことには売上を上げることはもちろん、一人前のドライバーになることもできません。
最初にして最大の難関である「道を覚えること」は、営業を繰り返したり、自分で走ってみたりして徐々に覚えていくことが大切です。
道に詳しくなれば精神的にも余裕ができ、次のステップである効率的な営業や売上の伸ばし方にシフトしていくことができるでしょう。