「毎日家に帰れる。それだけで転職してよかったと思っています」
長距離トラックドライバーからタクシードライバーに転職したWさんは、そう語ります。
同じ「運転する仕事」でありながら、生活はまったく違うものになったといいます。この記事では、その変化をお伝えします。
プロフィール:Wさんの転職背景
- 年齢: 45歳(転職時)
- 前職: 長距離トラックドライバー(在職15年)
- 転職理由: 家を空ける生活への限界。子どもの成長を見られない
- 現在: 入社2年。隔日勤務で乗務中
- 家族構成: 妻・中学生の子ども2人
長距離トラック時代「家にいるのは月に何日か」
── 前職ではどんな働き方をされていましたか?
関東から関西・九州方面への長距離が中心でした。1回の運行で2〜4日、家を空けます。月の半分以上は車中泊です。
給料は悪くなかったんです。月40万円くらいはありました。でも、その代わりに失っていたものが大きかった。
── 何を失っていたと感じますか?
子どもの成長ですね。上の子が中学に上がるとき、「そういえば俺、この子の運動会に何回行けたっけ」と考えて。数えたら片手で足りるくらいでした。
妻にも負担をかけていました。家のことは全部妻任せ。何かあっても、私は九州にいるわけです。すぐに帰れない。
転職を決めた決定的な出来事
── 転職を考えたきっかけは?
下の子が入院したときです。夜中に妻から電話が来て、でも私は名古屋あたりを走っていて。荷物を届けないと帰れない。結局、家に着いたのは翌々日でした。
幸い大事には至らなかったんですが、「これは違う」と思いました。何かあったときに家にいられない仕事を、あと何年続けるんだろうと。
タクシーを選んだ理由
── なぜタクシーだったんですか?
運転は好きなんです。15年やってきて、運転そのものが嫌になったわけじゃない。だから運転の仕事は続けたかった。
その中で「毎日家に帰れる運転の仕事」を探して、タクシーに行き着きました。
── 収入が下がることへの不安はありましたか?
ありました。トラックで月40万円だったので、それより下がるのは覚悟していました。
でも面談で収入シミュレーションを見せてもらって、「2年目には35万円くらいは見込める」と聞いて。「10万円の差で毎日家に帰れるなら安い」と思いました。妻も同じ意見でした。
トラック経験が活きたこと
── 前職の経験は活きましたか?
すごく活きています。まず運転そのものに慣れていること。長時間運転の疲労管理も体に染みついています。
それから、道です。トラックで都内を走っていたので、幹線道路の感覚は持っていました。ただ、タクシーは住宅街の細い道も走るので、そこは覚え直しでした。
あと、車両点検。トラック時代は点検を怠ると命に関わるので、徹底的に叩き込まれました。その習慣がそのまま活きています。
── 逆に苦労したことは?
接客ですね。トラックは荷物が相手で、人を乗せることはない。お客さんとの距離感がつかめず、最初は緊張しました。
でも3ヶ月くらいで慣れました。基本は挨拶と行き先確認だけで十分だと分かってから、気が楽になりました。
2年後の現在:生活と収入
── 収入はどうですか?
今は月34〜37万円です。トラック時代の40万円には届きませんが、差は3〜6万円程度。想定より早く追いついてきた感覚です。
── 生活はどう変わりましたか?
まったく変わりました。月13〜14回の乗務なので、乗務のない日は家にいます。子どもの部活の試合も見に行けるようになりました。
一番嬉しかったのは、下の子に「最近パパが家にいるね」と言われたことです。当たり前のことなんですけど、それが当たり前じゃない生活を15年してきたので。
── 奥さんの反応は?
妻は最初、収入が下がることを気にしていました。でも今は「転職してよかった」と言っています。家事を分担できるようになったし、何かあったときにすぐ帰れる安心感が大きいみたいです。
トラックドライバーからの転職で気をつけること
① 接客への切り替え
荷物相手から人相手への転換が最大の違いです。ただし、基本的な接客は研修で学べます。
② 細い道への対応
大型車から普通車への転換で運転感覚は楽になりますが、住宅街の細い道は覚え直しが必要です。
③ 収入の一時的な減少
長距離トラックの収入水準に戻るまで、1〜2年かかる可能性があります。事前に家族と話し合っておくことが重要です。
④ 生活リズムの変化
車中泊の不規則な生活から、隔日勤務のリズムへの切り替えが必要です。多くの方が3ヶ月程度で適応しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 大型免許を持っていると有利ですか?
A. 運転経験としてはプラスですが、タクシー乗務には二種免許が必要です。取得は会社がサポートします。
Q. トラックドライバー出身の方は多いですか?
A. 運転経験を活かせるため、転職される方は珍しくありません。
Q. 収入がトラック時代より下がりますか?
A. 最初の1年は下がる可能性があります。2年目以降に近づくケースが多いです。
まとめ:Wさんが取り戻したもの
- 長距離トラック15年から転職。動機は「家に帰れる生活」
- トラック時代は月40万円だが、家にいるのは月の半分以下
- 子どもの入院時に帰れなかったことが決定打
- 2年目で月収34〜37万円。差は3〜6万円程度に縮小
- 運転技術・車両点検の習慣がそのまま活きた
- 「最近パパが家にいるね」という言葉が最大の報酬
👉 AI適職診断:https://www.taiyomotors-taxi.co.jp/driver-check.html
👉 オンライン面談:https://www.taiyomotors-taxi.co.jp/event