タクシー会社で長く経験を積み、ベテランのドライバーになるほかに、いわゆる「幹部」になる道もあります。

運行管理者と呼ばれる仕事は、営業所ごとの乗務員の管理や事務全般で、ドライバーとは異なる仕事です。

今回は、タクシー会社の管理職たる「運行管理者」になる方法や、気になる給料・勤務時間について解説します。

 

近道は「タクシー幹部候補生募集」に応募すること

タクシー会社の管理職になるには、「タクシー幹部候補生」を募集しているタクシー会社に応募することがもっとも近道です。

一般的な管理職になるための流れは、以下のとおりです。

  1. 幹部候補生として入社
  2. タクシー乗務員として数年の実務経験を積む
  3. 運行管理者基礎講習を受講する
  4. 運行管理者(旅客)の国家資格を取得する
  5. 運行管理者として登用される
  6. 運行管理の実務を積みながらキャリアアップを目指す

 

あるいは、すでにタクシー乗務員としての経験があり、運行管理者(旅客)の取得者であれば、「運行管理者」を募集しているタクシー会社に入社することも一つの方法です。

 

タクシー会社管理職の気になる給料・勤務時間

タクシー運行管理者の年収は、タクシー会社によって異なるため一概には言えませんが、およそ350万円~400万円の固定給と言われています。

乗務員の給与は基本給+出来高であることが多いので、運行管理者は固定給で安定こそしていますが、乗務員ほど大きく稼ぐことはできません。

また、運行管理者の勤務時間も乗務員とは異なり、1日8時間勤務で、6時~15時まで、あるいは15時~6時までといった働き方となります。

業務内容は、基本的にデスクワーク(内勤)で、タクシー乗務員の勤怠管理、売上管理、電話対応・クレーム対応など多岐にわたります。

タクシー運行管理者の詳しい業務内容については、こちらもご覧ください

 

運行管理者から幹部職になる将来性

タクシー運行管理者は、人事・労務に関する専門知識が必要で、乗務員のマネージメントをする立場として、重要なポジションとなります。

乗務員のモチベーションを維持するため、また、より質の高いサービスを提供するために、責任感があり、視野の広い人が求められる仕事と言えるでしょう。

さらに、運行管理者としての実務経験を積むことで、運行管理者を全般的に統括する指揮監督の業務を行う「統括運行管理者」に選任される可能性があります。

統括運行管理者の待遇は、年収500万円~700万円以上にもなるため、タクシー運行管理者は将来性のある仕事と言えるでしょう。

 

 

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