最近、タクシー業界でも注目を集めている「ダイナミック・プライシング(変動価格設定)」という言葉をご存知でしょうか?

ダイナミック・プライシングは、ユーザーの需要と供給に合わせて、利益を最大化できる最適な価格設定の仕組みです。

今回は、タクシーにも導入が検討されているダイナミック・プライシングについて、わかりやすく解説します。

 

ダイナミック・プライシングは「スーパーの見切り品」?

 

ダイナミック・プライシングという言葉だけを聞くと難しい印象を受けるかもしれません。しかし、わたしたちの日常生活でも、次のような場面でダイナミック・プライシングが活用されています。

 

  • スーパーの売れ残りの惣菜に半額シールを貼って売ること
  • 引っ越し業者が繁忙期に料金を値上げすること
  • ホテルや旅館が連休・年末年始に宿泊費を値上げすること

 

このように、需要と供給に合わせて価格設定を変えることは、昔から日常的に行われているのです。

 

タクシー運賃にダイナミック・プライシング導入の機運

 

タクシー業界でも、ダイナミック・プライシング導入の機運が高まっています。国土交通省は2021年8月20日、タクシー配車アプリでのダイナミック・プライシング導入に向け、課題抽出のための実証実験を10月から2ヶ月間で行うと発表しました。

 

タクシーの運賃にダイナミック・プライシングが導入されるとどうなるのでしょうか?

 

たとえば、タクシーがあまり利用されていない時間帯には運賃が安くなり、「タクシーをもっと安く利用したい」という人の需要が高まります。一方で、雨天時や帰宅ラッシュ時などは運賃が高くなり、「料金が高くてもいいからタクシーを利用したい」という人が利用しやすくなります。

 

ただし、タクシー運賃の変動に関わらず、日常生活でタクシーに乗らなければ移動手段がない人へのケアも考えなければなりません。

 

まとめ

 

ダイナミック・プライシングが導入されれば、タクシー会社やタクシードライバーにはどのようなメリットがあるでしょうか?

予測できるメリットには、タクシーの稼働率アップや燃料費等のコスト削減、ドライバーのより柔軟な働き方などが挙げられます。

2021年10月からの実証実験でどのような課題が浮き彫りとなるのか、今後の動向に注目です。