タクシーと普通の車両を見分ける方法に、車体の屋根の部分についている「あんどん」があります。

正式には社名表示灯と言い、タクシーの象徴となる存在です。

事業者によって色や形状も異なり、東京の23区内であれば「ちょうちん型」「ラグビーボール型」「でんでんむし型」などが有名です。

今回は、あんどんマニアも存在する?タクシーのあんどんについてのコラムをお届けします!

あんどんはなぜ付いている?

今となってはタクシーのシンボルとも言えるあんどん。昭和20年代にドライバーを強盗などの危険から守るため、非常時に赤色点滅させる防犯専用灯がはじまりです。

その後、社名を入れて自身の事業者やグループ、組合をアピールする社名入り防犯灯が考案され、現在の社名表示灯に至ります。

地域にもよりますが、空車の場合は点灯、実車の場合は消灯というのが一般的で、車内で異常事態などが起こったときは赤く点滅する機能も持ち合わせています。

ちなみに、タクシーは必ずあんどんを装着することが法律によって義務付けられています。

あんどんには何が表示されている?

事業者やグループ、組合の名前やロゴマーク、車両番号などが一般的で、広告を表示するタイプ、クレジットカード利用可を表示するタイプなどさまざまです。

あんどんの設置は1個だけとは限らず、たとえば禁煙車なら「禁煙車」、中型車と小型車が併用されている地域では、小型車であることを表示する表示灯が別に設置されているケースもあります。

さらに、観光地ではユニークなあんどんを見ることができます。たとえば大阪ではお好み焼きを模したあんどん、高知では坂本龍馬の顔をあしらったあんどんなど、観光地を走るタクシーならではの特色もあります。

あんどんの形状にはどんなバリエーションがある?

「ちょうちん型」「ラグビーボール型」など形状にも特徴のあるタクシーのあんどん。

SNSの投稿画像や社名表示灯を制作している会社のホームページでは、さまざまな形状のあんどんを見つけることができます。

また、こちらの環境デザインマニアックというサイトでは、世界各国のあんどんを形状ごとにカテゴリー分けしたページがあり、実にユニークなあんどんコレクションを見ることができます。

タクシーのあんどんに興味が湧いてきましたか?

タクシーに乗る機会があれば、ぜひあんどんにも注目してみてくださいね。

 

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